照ノ富士「横綱になる時から長く相撲取れないという気持ちだった」引退会見で“支え”に感謝

 第73代横綱照ノ富士(33)=伊勢ケ浜=が17日、現役を引退した。日本相撲協会に承認され、両国国技館内で会見。大関から序二段まで転落しながら、不屈の闘志で綱を張り「本当に激しい相撲人生だった」と感慨に浸った。そして完全燃焼した安どの笑みも浮かべた。今後は「照ノ富士親方」として、伊勢ケ浜部屋で後進の指導にあたる。以下、照ノ富士との一問一答。

  ◇  ◇

 -大関から序二段まで落ちた。

 「マイナスにとらえたら、何もうまくいかない。全部プラスにとらえてやってきた」

 -序二段から復帰できた原動力は。

 「親方、奥さん、家族、支えてくれた人たちの言葉があったからこそ」

 -復活して横綱になった。

 「横綱に上がるまではがむしゃらに、ただ強くなりたい思い。横綱に上がって相撲の奥深さ、国技がどういうものなのか、深く思うようになった」

 -横綱になって深く考えるようになった相撲とは。

 「相撲はただのスポーツではなく、国技として、日本人だという誇りを思わせるものの一つ。だからこそ、きれいに美しくあらねばならない。それを常に考えてきた」

 -横綱昇進後、休場も多くなった。

 「横綱になる時から長くは相撲が取れないだろうという気持ちだった。ファンの方、いろんな方の支えで気力が出た」

 -横綱とは。

 「力士の見本、目指さなきゃいけない地位。言葉で表せない。横綱は横綱かな」

 -家族の存在は。

 「奥さん(ドルジハンド夫人)と出会ってから12年、いいときも悪いときも一緒にいてくれた。辞めたい、サボりたい時もその気持ちを横で奮い立たせてくれた。感謝しかありません」

 -長男の照務甚(てむじん)くんの存在は、モチベーションになったか。

 「子供が生まれた、家族を持ったから一層頑張ろう、という言葉を聞くけれど、自分の中でそういうのはない。子供が生まれたから頑張れるなら、その前から頑張るべき」

 -どんな弟子を育てるか。

 「自分にうそをつかない、自分に負けない力士を育てていきたい」

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