豊昇龍 完璧3連勝!速攻で難敵・若隆景相手にせず「しっかり集中できている」
「大相撲初場所・3日目」(14日、両国国技館)
綱とりの大関琴桜は翔猿に引き落とされ、2連敗で手痛い2敗目を喫した。同じく綱とりの大関豊昇龍は、小結若隆景を突き出して3連勝とした。両膝痛などによる2場所連続全休明けの横綱照ノ富士は霧島を寄り切って白星先行。大関大の里は隆の勝を押し出して2勝目を挙げた。
迫力満点の出足だった。激しい当たり、腕がよく伸びる突っ張り。過去4勝6敗と難敵の若隆景を相手にしなかった。豊昇龍が完璧な内容で3連勝とし「いいんじゃないかな。しっかり集中できている」と涼しい表情で話した。
148キロの豊昇龍は幕内平均体重より10キロ以上も軽く、体は大きい方ではない。目指すべき力士は史上3位の優勝31回で「小さな大横綱」と称された千代の富士が自然と当てはまる。師匠の立浪親方(元小結旭豊)は以前から参考にしており、昨春に「ああいうふうに取ったらどうか」とLINEで助言。「分かりました」と弟子はすぐに返答したという。
同じく綱とりの琴桜が早くも2敗ともたつくのに対し、こちらは絶好調だ。「今までやってきた稽古を信じて頑張る。これで調子に乗らないようにね」。25歳の大関が新年の主役に名乗り出ようとしている。




