「陸上・織田記念国際」（２９日、ホットスタッフフィールド広島）

　男子３０００メートル障害決勝が行われ、東京五輪７位入賞で８分９秒９１の日本記録を持つ三浦龍司（ＳＵＢＡＲＵ）が同種目の今季初戦で８分２２秒０７の大会記録で優勝したが、パリ五輪参加標準記録を突破できず、今夏のパリ五輪代表内定はお預けとなった。

　雨中のレース。２番手で進めると、残り２５０メートルで抜け出して、押し切った。「悪くはない。悪天候で無事に終えられて、優勝できて収穫はあった」と本職の走りを振り返った。

　三浦は今春に順大を卒業。１３日の金栗記念の１５００メートルで社会人初戦を迎えていた。今大会では髪の毛にパーマをかけてイメチェン。時期は「５日以内だと思います」と明かし、理由は「特にない」と笑った。

　昨夏の世界選手権で日本勢初の６位入賞を果たしており、パリ五輪代表には参加標準記録の８分１５秒００を突破すれば内定することになっている。今後は世界最高峰のダイヤモンドリーグ（ＤＬ）、セイコー・ゴールデングランプリに出場する。「パリ五輪が第１にある。記録を狙っていく」と、パリ切符獲得を見据えた。