カーリング、25年日本選手権は初の横浜開催! 藤沢五月「“モグモグ”しながら楽しんで」 29年世界選手権誘致も目標
日本カーリング協会は26日、横浜市内で記者会見を行い、2025年の日本選手権を横浜BUNTAIで開催すると発表した。これまでの大会は北海道、青森県、長野県で行われており、初の首都圏アリーナでの開催。同大会は2026年ミラノ・コルティナダンペッツオ五輪の代表選考会を兼ねる。
同協会のアスリート委員長を務める、22年北京五輪で銀メダルを獲得したロコ・ソラーレのスキップ・藤沢五月は、黒色のスーツで登場し、「日本(の試合)はアリーナ開催が少なく、世界で戦うのが難しいのが課題の一つでもありました。そのため、日本チームは毎年秋になると海外でアリーナでの試合をつんだり、努力をしてきました。そんな中、待ち望んでいたアリーナでの開催を本当にうれしく思います」と笑顔。「お祭りのように楽しんでいただけたら。みなさんも“モグモグ”しながら試合を見て楽しんでもらえたら」と、ハーフタイムに軽食を取る姿が話題になった“モグモグタイム”になぞらえて笑った。
日程は2月2~9日。アクセスのいい横浜で開催というだけでなく、従来のカーリング専用施設の20倍以上の観客収容が実現可能となる。日本選手権開催をきっかけに、29年世界選手権の横浜開催を目指していく。「カーリング専用施設はまだまだマイナーで、専用施設で開催しても、観客席が100、多くても200席。ここ数年注目を頂けている中、観客席の取り合いが起こっていまして、『席が取れなかった』というのが心苦しい気持ちでした。観客席も2000席以上設けて頂けるということで、世界から横浜に来てくださるのではないかと思い、関係者全員がうれしいアナウンスだったかなと思います」とも話した。
ロコ・ソラーレは五輪選考がスタートした24年大会で2次リーグで4位となり、まさかの敗退。五輪出場へは、25年大会で最低でも3位以内、状況次第では優勝が必須となる。藤沢は「次のオリンピックに向けてもとても大事な大会。そのため、私たちは横浜の日本選手権を世界一のパフォーマンスで大会を盛り上げたいと思っていますし、全員で盛り上げて本当に良い大会にできるように頑張りたい」と意気込んだ。
◆カーリング・五輪への道五輪日本代表候補チームは①24年日本選手権優勝(女子はSC軽井沢ク、男子はコンサドーレ)、②24年世界選手権出場(女子はSC軽井沢ク、男子はコンサドーレ)、③25年日本選手権優勝、④25年世界選手権出場、⑤25年日本選手権直前のWCFチームランキング最上位チームかつ24年、25年日本選手権のいずれかで3位以内となったチーム、の中から選考する。いずれかを満たすチームが1チームしかない場合はそのチームが日本代表候補となる。複数ある場合は25年9月末までに該当チームで代表候補決定戦を行う。