現役引退表明のラグビー元日本代表・田中史朗 小さな体でのプレー誇り「(ラグビーは)僕の人生そのもの」

 2015年9月 ラグビーW杯イングランド大会1次リーグの南アフリカ戦で攻め込む(共同)
 2019年9月 ラグビーW杯日本大会1次リーグのアイルランド戦で逆転勝ちし、喜ぶ田中(右から2人目)ら日本フィフティーン
 2013年6月 スーパーラグビーのハイランダーズでプレー(ゲッティ=共同)
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 ラグビーの元日本代表でワールドカップ(W杯)に3大会連続で出場し、19年W杯日本大会では初の8強入りに貢献したSH田中史朗(39)=NEC東葛=が24日、今季限りでの現役引退を表明した。都内で記者会見を開き「17年間という長い現役生活でしたが、最高に幸せな時間でした」と目に涙を浮かべながら語った。引退後は、同クラブのアカデミーコーチとして普及活動を続けていくと明かし、将来的な日本代表ヘッドコーチ就任への意欲も示した。

 以下、田中との一問一答。

  ◇  ◇

 「今シーズンの終了をもちまして、現役を引退することを決めました。17年間という長い現役生活でしたが、最高に幸せな期間でした。この小さな体でここまでプレーできたこと、日本代表としてW杯に出て新しい日本の歴史を築けたことは私の誇りです」

-決断に至った経緯

 「W杯(19年)の時も限界を感じながらプレーしていた。日本代表が終わってから何年もプレーする中で、体がキツいというのがひとつ。下からすごく良いプレーヤーが出てきているのが、悲しくもありうれしくもあった。チームにとっていいパフォーマンスができていないと思い、今シーズン半ばで決断した」

-印象に残っている試合 「自分は出ていなかったんですけど、ハイランダーズの優勝の瞬間。日本代表では(15年W杯)南アフリカの試合です」

-田中選手にとってラグビーを一言で表したら

 「僕の人生ですね。人生そのものです」

-生まれ変わってもラグビーの道を歩みたいか

 「絶対ラグビーの道を選びます。ラグビーなしでは生きていけないと思います」

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