陸上女子やり投げで昨夏の世界選手権金メダリストの北口榛花（ＪＡＬ）が１５日、都内で所属先のアスリート社員とともに取材に応じた。

　同社のアスリート社員１０人と報道陣の前に登場し、終始なごやかな様子だった。新入社員へのエールを求められると、「競技も会社のお仕事もさせてもらうことになると思う。無理しないように、どうしても真面目に頑張ろうってなっちゃうと思うんですけど、オンとオフをしっかり作って生活していくことが大事じゃないかなと思います」とアドバイスを送った。

　実は“悩み事”があるという。これまで自己紹介のフレーズは、子供たちにも分かりやすいように、自身の日本記録６７メートル３８にちなんだ「自己記録は大きい飛行機一機分」だったが、「最新の飛行機の長さに足りてない。今後どうやって自己紹介すればいいかなと悩んでます」と笑って明かした。

　その後、同社の社員からエアバスＡ３５０型機の全長が７３・８メートルであることを知らされると、驚きの表情。世界記録の７２メートル２８より長い数字に「撤回でお願いします！」と苦笑いだった。

　今夏のパリ五輪代表には内定済み。今後は２７日の世界最高峰ダイヤモンドリーグ（ＤＬ）の中国・蘇州大会が今季初戦となる。「体調管理に気を付けて少しでも良い状態で臨めたら」と意気込んだ。