新三役濃厚の大の里 巡業初フル帯同で完走へ気合「徐々に感覚がわかってきた」 最初は勝手わからず“待ちぼうけ体験”も

 朝紅龍(手前)を攻める大の里
 申し合い稽古をする大の里(左)
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 大相撲の春巡業が13日、神奈川県藤沢市で行われ、春場所で11勝を挙げた幕内大の里(二所ノ関)が、巡業の完走へ気合を入れ直した。5日の福井巡業で右足首を痛めたが、この日の申し合いでは王鵬、平戸海らと9番とって力強く前に出る動きを披露。「もう元気になったので大丈夫。納得するような相撲をとれたのでよかった」と明るい表情を見せた。

 昨年夏場所で初土俵からのスピード出世で、巡業へのフル帯同は初めて。勝手がわからず、最初の出発日には万全を期すため、バスの出発予定時刻の2時間も前に集合場所にいたという。「さすがに誰も来てなくて、近くのベンチに座って、ずっと待ってました」と、苦笑いで初々しい“待ちぼうけ体験”を振り返った。

 初巡業のテーマを「まずは環境に慣れること」と設定していた大の里。行程も折り返しにさしかかり「徐々に感覚がわかってきた」とペースをつかんできた。「お客さんとたくさん触れ合えるのはいいこと。たくさんの方々に名前を呼んでもらってうれしい」と醍醐味(だいごみ)も実感。夏場所(5月12日初日、両国国技館)での新三役昇進が濃厚な大器は「全ては経験。稽古を積んで頑張りたい」と意気込んだ。

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