110年ぶり新入幕V尊富士に横審も賛辞「誠に見事」大の里との“尊大時代”に期待「2人で竜虎として競って」上位陣には奮起促す

 新入幕優勝から一夜明け、右足首に包帯を巻きながら記者会見する尊富士
 初優勝の一夜明け会見で喜びを語る尊富士
 新入幕優勝から一夜明け、記者会見に臨む尊富士
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 日本相撲協会の諮問機関である横綱審議委員会(横審)が25日、両国国技館で会合を開いた。取材に応じた山内昌之委員長は、大相撲春場所で110年ぶりとなる新入幕優勝を果たした尊富士(24)=伊勢ケ浜=について「特に千秋楽に尊富士が示した相撲は誠に見事で、記憶に残りたいという(本人の)希望をまさに絵で描いたように達成した。本格派力士の登場ということですね」と賛辞を贈った。

 また、まげが結えない“ざんばら髪”ながら最後まで賜杯を争い、11勝を挙げた大の里(23)=二所ノ関=についても称賛。今場所大躍進した尊富士と大の里について「2人とも全く申し分のない相撲で、正々堂々と正面からぶつかっている。この2人が(ライバルの)竜虎として競い合う姿を期待したい。その上で、上位力士たちはどうなるのかが最大の関心事」と、新時代への期待感を口にした。

 一方で、上位陣が奮わなかったことについては「物足りない。次の場所は横綱以下、大関、三役力士の奮闘を期待したい」と苦言を呈した。横綱照ノ富士(伊勢ケ浜)は先場所復活優勝を遂げたものの、今場所は腰のけがもあり2勝5敗と奮わず、途中休場。「途中までは横綱としての責任を全うしようとした姿勢は高く評価したい」とし、「来場所以降については、横綱の(けがの)回復を期待と希望を持って見守りたい」と語った。

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