福原愛さん代理人も「不適切」と指摘 長男引き渡し命令が出ても無視、中国渡航→刑事事件化で泥沼に「態度改めないとダメだと」 頑な姿勢は相談者から「アドバイスされた」

 会見する福原愛さん(中央)=撮影・西岡正
 会見の最後に笑みを浮かべる福原愛さん(撮影・西岡正)
 会見を終えて引き揚げる福原愛さん(中央)=撮影・西岡正
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 元卓球選手で五輪メダリストの福原愛さん(35)が15日、東京・日本外国人特派員協会で会見し、4歳の長男の親権を巡って対立していた元夫の江宏傑氏との和解が成立したことを発表した。既に江氏に長男を引き渡したという。両者の代理人によれば、昨年7月に東京地裁が福原さんに引き渡し命令を出した後も応じず、既に長男とともに中国に渡航していたことが判明。国外では裁判所が強制執行もできないことから、江氏側は刑事告訴に踏み切り、刑事事件化した後に福原さんから長男引き渡しを含む和解を申し入れ、江氏側が受け入れたことで解決に至ったという。

 福原さんの刑事事件での代理人を務めた酒井奈緒弁護士は「本件は、福原さんが面会交流期間を過ぎても江さんに長男を引き渡さなかったことに端を発する。以降、裁判所から命ぜられても(長男を)引き渡さなかったことは不適切だったと言わざるを得ません」と、福原さんの不手際を指摘。「ただ、なぜ福原さんがそのような対応をしてしまったかといえば、当時福原さんが相談していた相手から、そうアドバイスされたからと聞いている。私どもは、福原さんに率直に『態度を改めないとダメだ』という話をさせていただいた。福原さんも理解し、納得したことから、私どもから(江氏代理人の)大渕弁護士に和解を申し入れることにした。江さんには和解に応じていただき、感謝している」と述べた。

 江氏側の大渕愛子弁護士によると、江氏は昨年7月の会見後に強制執行の申し立てを行ったが、その後の調査で、福原さんと長男が既に中国に渡っていることが明らかになった。福原さん側は東京地裁の決定に対し抗告を行ったが、昨年12月に東京高裁で却下された。その後、さらに最高裁判所に特別抗告をしたものの、江氏は刑事告訴に踏み切り、警視庁に受理されたという。

 紛争が長期化する中で、刑事事件の福原さん代理人から大渕弁護士側に和解の打診があり、協議を重ね、長男を江氏に引き渡す内容を中心とする和解が成立した。

 この日、紺のジャケット姿で登壇した福原さんは冒頭、穏やかな声で「この度は私のことで皆さまにご心配、ご迷惑をおかけしてしまい、大変申し訳なく思っております。江さんと和解いたしましたので、この場をお借りして皆様にご報告させていただきます。これからは江さんと協力して子供を育てていきたいと思っております。皆様にはどうか温かく見守っていただければ幸いです」と挨拶した後、会見場を後にした。

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