師匠代行の玉垣親方が初の稽古指導 暴行問題から立て直しの重責「再発したら私も含めてクビ」「宮城野親方も神妙な面持ちで」

 大相撲の宮城野部屋の暴行問題を受けて師匠代行となった玉垣親方(元小結智乃花)が28日、大阪市内の同部屋で初めて稽古を指導した。朝8時ごろから11時半までの3時間半。非公開の稽古後に取材対応し「みんなよく稽古してます。素直でいい子たちばかり」と感想を述べた。

 27日夕方に合流。力士や宮城野親方(元横綱白鵬)らを集めて、状況の厳しさ説明し、今後の心構えを説いた。最低限の買い物や治療のための通院などを除き、外出も制限される。「そういうのも含めて、現状をしっかり受け止める感じで自覚してもらって。今後責任ある行動が取れるようにする。それを先に伝えた」という。力士たちは素直に受け止めたそうで「宮城野親方も十分現状は理解されている。神妙な面持ちでね、しっかり受け止められていました」と様子を明かした。

 部屋の立て直しを担う自身の重責については「もう覚悟しています」とキッパリ。「本当に再発したら、私も含めてクビですから。二度と不祥事が起きないように、私はこっちに来ているわけですから」と決意を示した。

 今後は所属する伊勢ケ浜一門が宮城野部屋の運営方法を協議し、日本相撲協会とコンプライアンス委員会に諮る。最悪の場合、閉鎖の可能性もある状況。玉垣親方は「身内に近いわけですから、最善の処遇をしていただきたいという気持ちはあると思います。残されている子たちの将来を閉ざすんじゃなく生かせる形で、というのは、心情的にはあります」と一門の思いを代弁。一方で「ただ、協会とコンプライアンス委員会は、やっぱり世の中の見る目といったものも総合して判断していくわけだから、厳しい形で判断を下すかもしれない」と現実も直視した。

 春場所までは10日余り。「不安だと思います」と力士を思いやった玉垣親方は「自分のやるべきことをやって、いい相撲をとって。一生懸命やっているなという姿を見せて、みなさんの見る目を変えてもらいたい」と本分を果たす奮闘を期待した。

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