稽古場の琴ノ若の木札「ネタバレじゃないかなと思っちゃいました」 一問一答

 日本相撲協会は31日、東京・両国国技館で大相撲春場所(3月10日初日、エディオンアリーナ大阪)の番付編成会議と臨時理事会を開催し、初場所の13勝を含め直近3場所合計33勝を挙げた関脇琴ノ若(26)=佐渡ケ嶽=の大関昇進を満場一致で決めた。昇進伝達式後に琴ノ若は、父で師匠の佐渡ケ嶽親方(元関脇琴ノ若)から受け継いだ現しこ名で新大関として春場所を務めた後、夏場所から祖父で横綱だった先代師匠のしこ名「琴桜」を襲名することを表明。横綱昇進を目指し、精進を続けることを誓った。以下、一問一答

  ◇  ◇

 -伝達式を終えて

 「緊張しました。やっと見てきた光景(琴奨菊ら部屋の先輩大関の伝達式)を、自分でできるようになったなと」

 -口上を決めたのは

 「まとめたのは昨日ですけど、言葉とか大方は月曜日の時点で考えてはいた。ずっと練習していました。数え切れないくらい(笑)」

 -完璧だったのでは

 「いや、最初ちょっと間が怖かったです」

 師匠「頭が真っ白になったそうです」

 「出だしが一瞬、飛びました。すぐに言えたんですけど、あの時間が長かった(苦笑)」

 -しこ名を1場所だけ琴ノ若に決めた理由は

 「(師匠のしこ名を継いで)この名前を自分のものにするんだという気持ちで土俵に上がった。師匠を超えるというのは、関脇以上の番付で名前を残すことなので。名前を残したかった」

 -稽古場の琴ノ若の木札が大関の場所に

 「来た時にネタバレじゃないかなと思っちゃいました(笑)。しこ名が変わってないから。苦しい時、考える時、どの地位に行かないといけないのかと思って板を見てやってきた。そこの横に名前を置けるのはすごくうれしい」

 ◆琴ノ若傑太(ことのわか・まさひろ) 本名鎌谷将且、千葉県松戸市出身、佐渡ケ嶽部屋。埼玉栄高から15年九州場所初土俵。19年名古屋場所新十両。20年春場所新入幕。23年初場所新小結。同年秋場所新関脇。父は師匠の佐渡ケ嶽親方(元関脇琴ノ若)、母方の祖父は元横綱琴桜(故人)。敢闘賞5回、技能賞1回。得意は右四つ、寄り、押し。189センチ、177キロ。

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