伯桜鵬 復帰場所は6勝1敗で関取復帰に大前進 来場所へ「師匠まねして“稽古のバケモノ”に」
「大相撲初場所・13日目」(26日、両国国技館)
昨年8月に左肩手術を行った幕下伯桜鵬(宮城野)が十両千代丸を寄り切って、昨年名古屋場所以来、3場所ぶりの復帰場所を6勝1敗で終えた。
左のがっぷり四つとなって膠着(こうちゃく)状態に。相手の巻き替えのタイミングに合わせ、一気に前進して寄り切り「自分の形に相手が不十分だと思ったので、落ち着いていけた」と振り返った。
復帰場所で7番を取り切り「何とかやりきれて良かった」と汗をぬぐった伯桜鵬。3場所分のブランクに、場所前の稽古も十分ではないのは重々承知していた。それでも、出場を容認した宮城野親方(元横綱白鵬)に向けて「許可を出してくれた師匠に感謝したい」と述べた。
ただ、今場所の内容については辛口な評価を続けた。「相撲内容は0点でした。全部。立ち合いも、そこからも。7戦全勝したかったので、駄目ですよね」と緩んだ様子は一切見せない。
幕下5枚目での6勝1敗で、再十両は十両勢次第の“当落線上”といったところ。可能性は十分にあるが「自分の与えられた番付でやりきるのが仕事。決めて頂いた番付で上を目指すのが使命」と欲は出さず、次の春場所に向けて「師匠のまねをして、“稽古のバケモノ”になりたい」と誓った。