中田璃士 初出場V“予告ホームラン”で逆転 島田に続いた!日本勢14年ぶり男女制覇

 「フィギュアスケート・ジュニアGPファイナル」(9日、北京)

 ジュニア男子で、SP4位だった15歳の中田璃士(りお)=TOKIOインカラミ=がフリー1位の合計227・77点で初出場優勝を果たした。日本男子で5人目の制覇。女子は島田麻央(木下アカデミー)が制し、日本勢の男女優勝は2009年の羽生結弦、村上佳菜子以来となった。

 鮮やかな逆転劇だった。プロ野球ソフトバンクの生粋のファンという中田は、“予告本塁打”の構えを見せてからリンク中央へ。気合十分のフリーで4回転トーループを決め、自己ベストを11点以上も更新する圧巻の滑りを見せた。

 SP4位から表彰台の真ん中に立つ“逆転弾”。まだ15歳の超新星は「ホームランが出ました」と喜びを爆発させた。

 母の出身、英国で生まれ、3歳から競技を開始。プロスケーターだった父・誠人コーチが指導する都内のリンクで英才教育を受けてきた。年齢区分が下のノービスで日本一に輝き、今年8月の国内大会では4回転トーループを初成功させた逸材だ。

 手足の長さを生かして映画「007」の世界観を存分に表現し、演技点、技術点ともにライバルを圧倒した。同時開催のシニアに出場した宇野と鍵山に憧れる15歳。若手の登竜門を制し「(誕生日の母へ)最高のプレゼントになった」と感慨に浸った。

 ◆中田璃士(なかた・りお)2008年9月8日、母の出身、英国カーディフで生まれた。20、21年の全日本ノービスA優勝。今年8月のジュニアGPシリーズのバンコク大会で初優勝し、9月のイスタンブール大会は2位。11月の全日本ジュニア選手権は2位だった。趣味はゲームと音楽を聴くこと。千葉・船橋若松中3年。162センチ。

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