島田麻央 日本女子初3A&4T同時成功 男女通じて日本勢初2連覇
「フィギュアスケート・ジュニアGPファイナル」(8日、北京)
ジュニア女子のフリーが行われ、ショートプログラム(SP)2位の島田麻央(15)=木下アカデミー=がフリー138・06点、合計206・33点で男女通じて日本勢初の2連覇を果たした。これで国際スケート連盟(ISU)公認の国際大会は8連勝。シニアを含めて日本女子初となるトリプルアクセル(3回転半ジャンプ)と4回転トーループの同時成功も達成した。女子SPは坂本花織(シスメックス)が今季世界最高の77・35点で首位に立った。ともに初出場の吉田陽菜(木下アカデミー)は4位、住吉りをん(オリエンタルバイオ・明大)は5位発進。
最終滑走の韓国選手を残してトップに立っても、島田はどこか不安げだった。演技後の取材エリアで逆転優勝を知らされると、ようやく安堵(あんど)の笑みがこぼれた。昨季からフリーで挑んできたトリプルアクセル(3回転半ジャンプ)と4回転トーループを、初めて同時成功。「一番目標にしてきたことだったので、うれしい気持ちが大きい」と達成感が広がった。
今季成功率が上がったトリプルアクセルを冒頭で決めたが、課題は続く4回転だった。3月に世界ジュニア選手権を初制覇した後から、浜田美栄コーチと踏み切りのコースを試行錯誤。北京入り後の公式練習でも、一度もきれいな着氷はなかったが「思いきりいくしかない」。高く跳び上がると鋭く回転し、2・17点もの加点を得る出色の出来栄えだった。
後半のループが1回転になったことを反省し、満足する様子はない。年齢制限で2026年の次回冬季五輪に出場できなくても、天才少女は高みを見据えて自分との戦いを続けていく。





