柔道 飯田健太郎が痛恨の2回戦敗退 パリ五輪切符が遠のく「ふがいない、情けない、弱い」ウルフの逆転五輪に望み
「柔道・グランドスラム東京大会」(3日、東京体育館)
24年パリ五輪代表選考を兼ねて男子100キロ級が行われ、世界選手権代表の飯田健太郎(25)=旭化成=は、2回戦でモンゴル選手に痛恨の一本負けを喫した。これが最終選考会となる見込みだが、飯田は1番手だったものの早期敗退となったことで一転、厳しい立場となった。2番手の東京五輪金メダルのウルフ・アロン(27)=パーク24=、3番手の植岡虎太郎(23)=日本製鉄=は3回戦に進出し、逆転五輪の可能性が浮上。代表選考はこの日、全試合終了後に行われる強化委員会で決まる見通し。
飯田は今大会で日本勢最上位になれば五輪切符のチャンスはあったが、一転して厳しい立場に立たされた。モンゴル選手の力強い組み手に得意の内股が封じられ、最後は支え釣り込み足で裏返り一本負け。五輪切符が遠のく痛恨の早期敗退となり、「2回戦敗退が今の自分の実力だと受け止める。応援や期待を受けたが、申し訳ない気持ちが強い。ふがいないし、情けないし、(自分は)弱いなと思います。(五輪切符は)だいぶ離れたと思う」と肩を落とした。
100キロ級は現時点の世界ランクで飯田が日本勢最上位の27位だが、誰も五輪出場圏内に入れていない。来夏のパリ五輪に向けて窮地だが、ウルフや植岡、さらに世界ジュニア王者の新井道大(18)=東海大=も含めて、世界の強豪が出そろった今大会で優勝すれば一気に代表切符をつかむ可能性がある。





