柔道 世界女王の出口クリスタGS東京初Vで感慨「いい思い出がなかった」 パリ五輪カナダ代表へも弾み「絶対に金メダル取る」

 決勝進出を決めた出口クリスタ(撮影・吉澤敬太)
 決勝で1本勝ちを収める出口クリスタ(右)=撮影・吉澤敬太
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 「柔道・グランドスラム東京大会」(2日、東京体育館)

 女子57キロ級決勝で、長野出身の世界女王・出口クリスタ(28)=カナダ=が、ジェシカ・リマ(ブラジル)に54秒大外刈りで一本勝ちし、4試合オール一本勝ちと破壊力抜群の内容で優勝した。生まれ育った日本で開催されるワールドツアーで初制覇を果たし「率直にうれしいです。(過去は)最高が3位だったので。(GS東京は)気負いすぎていい思い出がなかったが、今年は自分らしくリラックスして試合できた」と感慨深げ。来夏のパリ五輪切符獲得にも弾みをつけた。

 カナダ代表として、19年世界選手権を制覇するなど五輪出場にあと一歩まで迫ったが、東京五輪代表争いはライバルのクリムカイト(カナダ)に競り負けた。失意を乗り越え、「スラムダンク勝利学」等の著書で知られるスポーツトレーナーの辻秀一氏に師事してメンタルトレーニングに取り組んだといい、今年は4年ぶりに世界女王にも返り咲くなど復活。「常に自然体でいることが一番大事と教わった。どんなときも平常心でいられるように生活している」と明かした。

 カナダの代表選考は世界ランキングや、年に1回の世界選手権を重視するシステムで、22年大会はクリムカイト、23年大会は出口がそれぞれ優勝。ランキングでも出口が現在1位、クリムカイトが2位につける大接戦。来年5月開催予定の世界選手権が天王山となるが、「今日勝てたのは自分にとっても大きな意味になる。この調子でまた来年いいスタートを切って、パリ五輪まで頑張りたい」と勢いに乗り、「前回(東京五輪代表争い)はうまくいかなかったので、今度は絶対に(五輪切符を)勝ち取って(本番で)金メダルを取りたいです」と決意を込めた。

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