7人制ラグビー日本アベックVで男女五輪決定 パリでは「東京でつかめなかったメダルを」

 後半、勝ち越しとなるトライを決め、喜ぶ丸尾
 パリ五輪出場が決定し、喜ぶ男子セブンズ日本代表と女子セブンズ日本代表=桜スタジアム(撮影・北村雅宏)
2枚

 「ラグビー7人制・パリ五輪アジア予選・決勝」(19日、ヨドコウ桜スタジアム)

 決勝トーナメントが行われ、日本は男女そろって優勝を果たし、3大会連続の五輪切符をつかんだ。男子は準決勝でUAEを21-5で下すと、香港との決勝では丸尾崇真(24)=神奈川タマリバクラブ=が14-14から試合終了間際に勝ち越しトライを挙げた。女子は準決勝で香港に33-5、決勝で中国に21-14と勝利して1次リーグから4連勝でパリ五輪出場を決めた。

 パリへの道を執念で切り開いた。14-14で試合終了のホーンが鳴り終わっても続いた流れの中でのラストプレー。左サイドの大外でパスを受けた丸尾が相手ディフェンスに絡まれながらも、両手を伸ばしゴールライン上にボールを置いた。ビデオ判定の結果、トライが認められ、劇的勝利で優勝を決めた。

 「ホッとしました。何度ももうダメかもしれないというところまでいったけど、最後は勝つってみんなの思いが勝ちにつながった」。早大で主将を務めた丸尾は胸を張った。

 リードを許す展開からの逆転劇。どちらに転んでも不思議ではない接戦をものした。今予選は1次リーグを2勝1敗で突破。準決勝、決勝で勝ちきり、12チーム中11位という結果に終わった東京五輪のリベンジの舞台に上がる。

 エイモーHCは「素晴らしい選手の努力が見られた。(ホームの)サポートも素晴らしかった」と感謝。主将の林も15人制ほど注目度は高くない中、「セブンズの今後の発展につながる」と日本開催の予選で五輪を勝ち取った意義を強調した。

 16年のリオ五輪では福岡堅樹氏やレメキ・ロマノラバ(東葛)ら15人制のスター選手を擁して4強入り。現チームには突出した選手はいないが、それが強い一体感を生んでいる。「東京でつかめなかったメダルをしっかりつかむ」と林。パリで新たな歴史を刻む。

関連ニュース

編集者のオススメ記事

スポーツ最新ニュース

もっとみる

    主要ニュース

    ランキング(スポーツ)

    話題の写真ランキング

    写真

    リアルタイムランキング

    注目トピックス