綱とり貴景勝 難敵撃破で好発進だ 首に違和感抱えるも常盤山親方「『大丈夫』しか言わないから」
「大相撲九州場所」(12日初日、福岡国際センター)
2場所連続の優勝を目指す大関貴景勝(27)=常盤山=が11日、福岡県篠栗町の部屋で稽古を行った。初日を翌日に控え、相撲はとらずに四股などの基礎運動で調整。幕下以下の力士にゲキを飛ばす場面もあり、稽古場の空気を引きしめた。
首に違和感を訴え、6日の二所ノ関一門の連合稽古を欠席。不安を抱えながら、綱とりの期待もかかる場所に臨む。初日の相手は小結北勝富士。秋場所も初日に顔を合わせて取り直しの末、はたき込みで敗れた。過去13勝11敗と対戦成績も拮抗(きっこう)。頭でぶつかって来る実力者との取組は、今場所を占う一番となりそうだ。
貴景勝はこの日は取材に対応しなかったが、師匠の常盤山親方(元小結隆三杉)は首の状態については確認していることを明かし「『大丈夫』しか言わないから」とまな弟子を信じる構え。難敵を撃破し、綱の夢へ好スタートを切る。





