青学・原監督が脱帽「強すぎる。留学生入れたらNY駅伝で優勝できる」の駒大 出雲に続き全区間1位通過の“完全2冠” 箱根で前人未到“完全3冠”視野
「全日本大学駅伝」(5日、熱田神宮~伊勢神宮=8区間106・8キロ)
駒大が圧倒的な強さで5時間9分00秒で駆け抜け4連覇。史上最多となる16度目の優勝を果たし、史上初となる2季連続の大学三大駅伝3冠へ王手をかけた。2位の青学大に3分34秒差をつけ、青学大の原監督は「駒沢強すぎる。実業団だ。留学生を入れ込んだらニューイヤー駅伝でも優勝できるぐらいの強さじゃないか。学生界史上最強軍団。他大学も含めて先頭にいかせては駄目ですね」と、脱帽した。
駒大は1区では赤津勇進(4年)が先頭でたすきを渡すと、2区は昨年“怪物ルーキー”として注目された佐藤圭汰(2年)が従来の区間記録を11秒上回る31分1秒の区間新記録で、早くも独走に持ち込んだ。3区の篠原倖太朗(3年)、4区の赤星雄斗(4年)、5区の伊藤蒼唯(2年)がそれぞれ区間2位と安定した走りで後続との差を開き、6区の安原太陽(4年)が区間賞でほぼ勝負を決めた。
エース区間の7区で鈴木芽吹(4年)が区間3位、アンカーの山川拓馬(2年)も区間賞でゴールを駆け抜けた。
駒大は昨季、同校初の大学三大駅伝3冠を達成。史上初となる2季連続の大学三大駅伝3冠へ、10月の出雲駅伝では、1区から先頭に立ち続け、従来の記録を41秒上回る2時間7分51秒の大会新記録で2連覇を達成した。全日本大学駅伝でも1区から首位に立ち、最終8区まで守り抜き、完全優勝。これで出雲、全日本の全14区間すべて1位通過での“完全2冠”となった。
昨季の箱根駅伝の4区から続く連続首位通過記録は21に伸びた。22年出雲駅伝から続く、区間5位以内の連続記録も38まで伸ばす圧倒ぶりだった。
圧倒的な選手層の厚さに、史上初となる3大駅伝全区間1位通過の“完全3冠”への期待もふくらんだ。見守った大八木弘明総監督は「選手達の力、勝つ!という気持ちが現れている。大したもの。箱根も(連続首位通過)そういう気持ちで戦いたい」と、語った。




