レメキ サモア戦は任せろ FBで今大会初スタメン「キックでテリトリー取っていきたい」
「ラグビー・W杯・1次リーグD組、日本代表-サモア代表」(28日、トゥールーズ)
日本ラグビー協会は26日、1勝1敗で迎える1次リーグ3戦目のサモア戦(世界ランキング12位)に向け、日本代表(同13位)の登録メンバー23人を発表した。第2戦のイングランド戦からは先発2人を入れ替えた。本大会前の実戦では出番がなかったFBレメキ・ロマノラバ(34)=東葛=は、3試合連続メンバー入りで今大会初の先発に名を連ね、最後方からチームを支え、勝利に導く意気込みを示した。
負ければ1次リーグ突破が遠ざかる一戦で、頼れるベテランが15番に入る。「自分の最大の役割は冷静さをキープすること」。本職WTBではなく、司令塔に近い役割を求められるFBでの出場だが問題はない。
W杯前の実戦では1試合も出場がなかったところから代表メンバー入り。先発は21年10月23日のオーストラリア戦以来だが、この試合では前半にトライを奪ったものの、後半にはイエローカードを受けて一時退場した。W杯ではここまで2試合に途中出場し、特にイングランド戦では負傷したマシレワに代わって前半7分からほぼフル出場で存在感を見せた。
ジョセフHCは「彼は(イングランド戦と)また同じようなプレーができると確信している」と期待。19年大会で8強入りに貢献したレメキへの信頼は厚く、迷いなくスタメン起用に踏み切った。
サモアとは3大会連続1次リーグ同組で2連勝中。4年前の対戦ではWTBで先発したレメキがプレーヤー・オブ・ザ・マッチに選ばれており、相性のいい相手でもある。今回はFBで「我慢強さを出して、キックでテリトリーを取っていきたい」とあくまでチーム戦術に徹する。その中で、前回大会はトライを奪えず子どもから「めっちゃ言われた」と明かしており、「今大会は見せたい」と家族のためにも勝負強さを発揮する。



