村竹ラシッドが日本タイ記録で連覇 4月肉離れから復活「やっとここまで来られた」 男子110メートル障害
「陸上・日本学生対校選手権」(16日、熊谷スポーツ文化公園陸上競技場)
男子110メートル障害は向かい風0・9メートルの条件下だった決勝で、昨年の世界選手権代表の村竹ラシッド(21)=順大=が泉谷駿介(住友電工)が持つ日本記録に並ぶ13秒04をマークし、2年連続3度目の優勝を果たした。
村竹は右の親指と人さし指を前に突き出し、快走を誇示した。世界選手権5位の泉谷の日本記録と並ぶ13秒04。最終学年で学生記録も塗り替え「やっとここまで来られた。今後は自分がハードル界をけん引していけたら」と力強く宣言した。
鋭いスタートから一気に加速。1、2台目から他選手を置き去りにした。走りの力強さが増した要因に上半身の筋力強化を挙げ「着実にパワーがついてきている。最後までスピードも維持できた」と手応え十分だった。
昨年の世界選手権を経験し、さらなる飛躍を期した今季は4月に左太もも裏肉離れに見舞われた。日本選手権や世界選手権出場が絶望的になる悔しさで落胆。だが「一から見直せる機会。これでパリ五輪に向けて心置きなく専念できる」と気持ちを切らさなかった。
既にパリ五輪の参加標準記録は突破済み。来夏の夢舞台へ「出場するのは当たり前ぐらいに思わないと戦えない。もっと経験を積まないと決勝やメダルは見えてこない」と頼もしかった。
◆村竹ラシッド(むらたけ・らしっど)2002年2月6日生まれ。千葉県松戸市出身。松戸市立相模台小5年の時に担任の勧めで陸上を始めた。松戸一中1年から110メートル障害を専門にし、松戸国際高を経て順大に進学。22年世界選手権代表。父の祖国はトーゴ共和国。179センチ、76キロ。





