照ノ富士「見ての通り、稽古はできていない」稽古総見で相撲とらず…秋場所へ不安「できたら間に合わせたい」

 ぶつかりけいこで霧島(右)に胸を貸す照ノ富士(撮影・棚橋慶太)
 ぶつかりけいこで霧島(左)に胸を貸す照ノ富士(撮影・棚橋慶太)
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 大相撲秋場所(10日初日、両国国技館)に向けた横綱審議委員会(横審)による稽古総見が2日、同国技館で行われた。横綱照ノ富士(伊勢ケ浜)は相撲はとらず、土俵下での基礎運動が中心。ぶつかり稽古で大関霧島に胸を出すにとどめた。

 腰痛のため、名古屋場所を途中休場。夏巡業でも相撲はとらなかった。「見ての通り、稽古はできていない」と調整が遅れていることを認め「できたら間に合わせたい」と話すも、秋場所へ向けて不安を残した。昨秋に手術した両膝は「だいぶよくなっています。大丈夫」と回復したものの、腰については「治療をゆっくりできる時間もなかった」という。

 霧島に胸を出した意図を問われると「やっぱり横綱に一番近いと思っていますし、今日の稽古を見ていても、だいぶ充実しているのかなと思ったので」と後輩の成長に言及。「自分がいようがいまいが、次の世代は頑張ってくれている。そういうことは繰り返していくものだから。俺がいなくてもって感じじゃないですか」と次世代の台頭を歓迎しつつ「当然、土俵に立っている限りは、できる限り尽くしていきたい」と、最高位としての責任を口にした。

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