沖縄などで開催中のバスケットボール男子Ｗ杯でフィンランド相手に歴史的な１勝をあげた日本代表の裏側に密着した様子が日本バスケットボール協会の公式ＹｏｕＴｕｂｅチャンネルで公開されており、３１日は豪州戦前の動画が公開された。

　フィンランド戦で１７年ぶりのＷ杯での勝利、五輪、世界選手権（Ｗ杯）を通じて欧州勢からの初勝利という歴史的な１勝の翌日。右足首の負傷を抱えながらプレーを続けている渡辺雄太は最大１８点差をつけられた時間帯からの記憶がないことを明かした。「俺、昨日、１０何点リードされてから記憶ないもん。気づいたら１０点リードしてた」と、告白。隣で聞いていた馬場雄大も「あそこまでいったら多分点数じゃなくてただ死に物狂いでやるだけだから。気づいたら逆転してて、内容とかは全然覚えてない」と、うなずいた。

　足の状態については「ちゃんと検査してるので、痛めたところもすぐに検査しに行って大丈夫だって確認した上でやっている。痛みはもちろんありますけど、何か今後に響くみたいなのは現状ないので。それだったらトレーナー陣に止められますから。その辺は日本代表のトレーナー陣が今より先のことを色々考えてやってくれてるので大丈夫です」と語り、馬場とともに「クラブ満身創痍にようこそ」と、冗談交じりに話していた。

　日本は２９日の豪州戦に敗れ、２次リーグ進出は逃した。ただ、アジア勢がすべて日本と同じく順位決定戦にまわり、アジア最上位に与えられるパリ五輪出場権の可能性を残している。順位決定戦では３１日にベネズエラ、９月２日にカボベルデと対戦する。