日大・林真理子理事長が猛省「スポーツに対して遠慮があった」 アメフト部員薬物逮捕で謝罪会見
日大アメリカンフットボール部の寮で乾燥大麻と覚醒剤を所持し、部員の大学生の男(21)が大麻取締法違反(所持)と覚醒剤取締法違反(所持)の疑いで警視庁に逮捕されたことを受け、同大学の林真理子理事長、酒井健夫学長、沢田康広副学長が8日、都内で記者会見を開いた。林理事長は「大変に遺憾。心から深くおわび申し上げます」と謝罪し、「スポーツに対して遠慮があった」と自身の問題点を挙げて反省の色を示した。
2時間を超える会見。集まった170人の報道陣から止まらない質問。アメフト部から逮捕者が出たことを受け、林理事長は「大変に遺憾。理事長として深く受け止めるとともに、多大なご迷惑をおかけしたこと、説明に時間を要しましたこと、心から深くおわび申し上げます」と頭を下げた。
2日には「違法な薬物が見つかっていない」と発言したが、その翌日には寮に家宅捜索が入り、5日には逮捕者が出た。「2日の段階では薬物の判定が出ていなかった」と説明した上で「言葉足らずで唐突であったと反省している」と謝罪した。
寮から錠剤と植物細片が見つかった7月6日から、警察に報告したのが同18日。空白の12日間が生じ、さらに昨年11月には学生から「大麻のようなものを吸った」と申告があったことも明らかになった。隠匿体質についての質問が飛び交い「隠匿という言葉は非常に遺憾でございます」と憤りをあらわにした会見冒頭。ただ、質問を重ねられ、徐々に声のトーンは弱くなった。
「一番重たい問題だったのは、スポーツの分野だったと皆さまの質問で認識しました」
運動部の分野は沢田副学長に任せていたことを認め、「スポーツには遠慮があった。組織、監督、コーチも知らないし、グラウンドに行く機会もない。そちらに手が付けられなかった。もっと積極的にぐいぐいいくべきだった」と猛省した。
社会問題にまで発展した「悪質タックル」から5年。「ウミを出し切る」と就任してから1年が経過し、体制の見直しに「今は6合目まできた」と語った会見はわずか1カ月前。「大学運営はもっと大きいことを見ていたつもりだったが、7万人の学生を一人一人見ないといけないと今つくづく感じている。急に足をすくわれたような思いがする」と林理事長。「6合目からかなり後ずさりしてしまった感は免れない。これを大きな契機と考え、体力を付けて7合目まで登っていきたい」。立ち去る足取りは重く、顔を上げることはなかった。





