女子やり投げ北口榛花が日本新V 自己記録1m以上更新でDL2勝目 会心の投てき「すっと奇麗に出た」

 投てき後、ガッツポーズする北口
 やりを投げる北口榛花(ゲッティ=共同)
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 「陸上・ダイヤモンドリーグ・シレジア大会」(16日、ホジュフ)

 女子やり投げで昨年の世界選手権銅メダルの北口榛花(25)=JAL=が今季世界最高となる67メートル04の日本新記録を樹立し、ダイヤモンドリーグ(DL)今季2勝目、通算4勝目を挙げた。北口は5投目で65メートル82と伸ばして首位に浮上。最終6投目に自身が2019年にマークした66メートル00の日本記録を1メートル04上回った。来年のパリ五輪の参加標準記録(64メートル00)を突破し、8月の世界選手権(ブダペスト)で3位以内かつ日本人最上位となれば五輪代表に決まる。

 観衆に手拍子を求めた最後の1投。鋭く腕を振った後、北口の右手に「すっと奇麗にやりが出た」と会心の手応えが残った。2019年に出した日本記録を1メートル以上更新する67メートル04。進化を証明した25歳の第一人者は、手で顔を覆って喜んだ。

 しなやかに体を連動させ、大記録を生んだ。普段は体のどこかにある硬さがなく、試合前から調子の良さを感じていたという。2位で迎えた5投目に「前方向ではなく斜め上に、と考えた。体もその通りに動いた」と65メートル82でトップに立つと、最後はさらに大きな放物線で会場を沸かせた。

 4年前に66メートル00を投げた後は記録こそ停滞したが、東京五輪で決勝進出、昨年は世界選手権でのメダル獲得にDL初優勝と着実に階段を上がってきた。強国チェコを拠点に技を磨き「4年の間にけがもしたし、大きい試合にもたくさんチャレンジさせてもらった。その経験があったからこそ、大きな舞台で日本記録を出せた」とうなずいた。

 8月の世界選手権にも期待が膨らむ内容だ。「本当は日本記録を世界選手権で出すつもりだったんで、ちょっと早い」とちゃめっ気たっぷりに笑いつつ「これを超える投てきができるように準備したい」と力強く口にした。

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