米プロバスケットボールＮＢＡでプレーする渡辺雄太（２８）＝サンズ＝が１６日、都内で行われたイベントにゲスト参加した。１３～１５歳の参加者１００人と一緒に汗を流したが、生で豪快なダンクシュートを披露するなど、バスケ少年たちを熱狂させた。

　現役ＮＢＡ選手を同じ空間で体感した参加者からは何度も歓喜の声が上がった。デモンストレーションとして、ボールを持った渡辺がおもむろにゴールに向かって跳び上がり両手で豪快なダンクを決めると、中学生たちは頭を抱えて「おぉ～っ！」と絶叫。さらに、渡辺がディフェンスに回った際には、女子中学生のシュートに対し本気のブロックでたたきつけ、沸かせた。

　渡辺は「せっかく（コートに）入るので、ダンクは１回見せてあげたいなと思ったし、（ディフェンスでは）わざとやられるという選択肢もあったが、せっかくなのでブロックしてあげるのも思い出に残るかなと思って」と、いたずらっぽく笑った。

　質疑応答の時間では、プロになれる選手となれない選手の違いという質問に対し、「一番単純で、努力できる選手かできない選手かの違い」と即答。昨季途中まで同じネッツに在籍したスーパースターのケビン・デュラントを引き合いに出し、「めちゃくちゃ練習していた。十何年もＮＢＡのトップに立ち続けている彼がそれくらいやっているから、俺ももっとやらなきゃなという気持ちになる。プロに行けるか行けないかの違いは、努力できるかできないかだと思う」と少年たちに熱く語りかけた。

　自身は８月２５日開幕のＷ杯（沖縄ほか）に向けて、今月２８日から日本代表に合流する。「日本でＷ杯をやれる機会なんて一生に一度の経験。僕自身が米国でずっとプレーしている分、日本のお客さんの前でなかなかプレーできない中で、自分が成長した姿を皆さんにも見せたい。個人的にもこのＷ杯はすごく楽しみにしている」と腕をぶした。