世界水泳初ASチーム種目に男子選手 日本は佐藤陽が躍動 予選4位通過貢献「声援に後押しされて楽しく泳げた」

 チームAR予選で演技する佐藤陽太郎ら日本
 チームAR予選で演技する佐藤陽太郎ら日本
 チームAR予選の演技前にポーズを決める日本
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 「アーティスティックスイミング・世界選手権」(15日、マリンメッセ福岡)

 チーム種目初戦となる新種目のアクロバティックルーティン(AR)が行われ、日本(吉田、木島、佐藤友、柳沢、佐藤陽、藤井、鈴木、広田)は224・5167点の4位で予選通過した。

 1973年第1回世界選手権から50年。今大会からチーム種目に男子選手が上限2人まで参加可能となった。ドイツ、中国など各国で男子選手が躍動し、日本は佐藤陽太郎(18)=ジョイフルアスレティックク=が決勝進出に貢献した。

 陸上動作から女子選手を高く持ち上げ、かつぎ上げ、水中でも一番下でメンバーを支える。チーム種目で国内外合わせて公式大会デビュー戦となった佐藤は、さまざまな場面で存在感を発揮。特に水中から1人の選手が飛び出すリフトは、5本全てきれいに決まった。

 有観客の会場からは登場時から大歓声。「声援に後押しされて最後まで楽しく泳げた。(男子選手が入ることで)リフトを高く上げられて難易度も上げられた」と充実感たっぷりに振り返った。加島知葉コーチも「男子選手が入ることによって、(5月の)W杯から内容を大きく変更している。パワーが強い分、(リフトを)高く上げられる、かつ安定感も増す」と評価した。

 これまでは混合デュエットに出場しており、ブダペストで行われた前回大会は姉の友花とペアを組んで、銀メダルを獲得した。五輪では24年パリ大会から男子が参加可能になり、チーム種目のAR、テクニカルルーティン(TR)、フリールーティン(FR)の合計点数でメダルが決まる。

 ARの決勝は17日。佐藤はその他に混合デュエット2種目、男子ソロフリールーティンにも出場予定。“ウオーターボーイ”が国内開催の大舞台をまだまだ沸かせる。

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