新十両・獅司「うれしい」 初のウクライナ出身関取に 雷親方「スターになる可能性ある」

 日本相撲協会は31日に開いた番付編成会議で、十両昇進力士5人を発表した。新十両はウクライナ出身の獅司(26)=雷、川副改め輝鵬(24)=宮城野、勇磨(24)=阿武松=の3人。再十両は紫雷(31)=木瀬、千代の海(30)=九重=の2人が決まった。

 ウクライナ出身初の関取が誕生した。新十両を決めた獅司は、まだうまくない日本語を懸命に使いながら「うれしい。(入門して3年5カ月は)幕下が長くて大変だった。頑張って幕内までいきたい」と初々しく語った。

 20年春場所初土俵。日本の好きなところについて「すしが大好き。エビ、マグロ、全部OK」と笑いを誘った。今年2月に現師匠の雷親方(元小結垣添)が部屋を継承して以降、体重は15キロ増え成長を遂げた。師匠は「スターになる可能性はある」と期待を込めた。

 母国は戦争で厳しい状況にあるが、両親とは毎日電話し、十両昇進もすぐに報告した。「おめでとうと喜んでいた」と頬を緩め、「ウクライナは大変なので、もっと頑張る。(大相撲で稼いで)ママ、パパを助けます」と決意を込めた。

 ◆獅司大(しし・まさる=本名セルギイ・ソコロフスキー)1997年1月16日、ウクライナ・メリトポリ出身。レスリングから15歳で相撲に転向し、2017年の欧州選手権で優勝し、18年11月に来日。20年春場所で初土俵を踏んだ。193センチ、175キロ。家族は両親と弟、祖母。弟は昨年来日して埼玉県内に在住。

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