元アマ横綱の川副、新十両で「輝鵬」に改名 しこ名10候補から師匠と選定 宮城野親方「名前通り輝いて」

 新十両昇進が決まった川副改め輝鵬(左)は、師匠の宮城野親方と握手する
 新十両昇進が決まった川副改め輝鵬(左)は、師匠の宮城野親方としこ名が書かれた色紙を持つ
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 日本相撲協会は31日、東京・両国国技館で大相撲名古屋場所(7月9日初日・ドルフィンズアリーナ)の番付編成会議を開き、川副(24)=宮城野=の新十両が決まった。関取になることに合わせ、しこ名を本名から「輝鵬(きほう)」に改名することも発表。昇進会見で「カメラでバシャバシャッと(撮影)されて、関取になったんだなと感じる」と喜びに浸りつつ、「1つの目標を達成しただけで、ここから幕内や三役と上(の目標)があるので、まだ満足はしてない。入ったからには頂点(横綱)を目指して頑張りたい」と気を引き締めた。

 新たなしこ名は、師匠の宮城野親方(元横綱白鵬)が10個の候補を用意し、最終的に2つに絞ったものだった。夏場所11日目の6番相撲で勝ち越して十両昇進を決定的とした夜、本人に選ばせたという。宮城野親方は「アマチュアでも輝く成績を残したが、大相撲でも名前の通りに輝く力士になってほしい」と込めた思いを明かした。川副は「親方と一緒に決めさせてもらった。もっともっと輝く力士になることで、ふさわしい名前になる」とうれしそうに語った。

 川副は日大時代の21年アマ横綱の実績を引っさげ、昨年秋場所で幕下15枚目格付け出しで初土俵。身長167センチの小兵ながら、デビューから5場所連続で勝ち越し、新十両を決めた。ただ、西幕下1枚目で迎えた夏場所前には右足の甲を骨折していたことを告白。「出るか出ないか迷った。初日負けて、親方に受ける相撲は取らない方がいいと言われた」と明かし、以降は前に出る相撲で勝ち越せたという。7日目には左目も負傷したが、執念で取り切った。「終わってみれば5勝2敗で、1つステップアップできた大きな場所になった。よくうっちゃり(が強い)とか言われるが、本当はこういう攻める相撲がしたかった」と感慨を込めた。

 同部屋では後輩で元落合の伯桜鵬(19)が、今年1月の幕下15枚目格付け出しデビューでいきなり全勝優勝を飾り十両に昇進すると、わずか3場所で新入幕も決めた。普段は仲がいい“怪物”について、川副改め輝鵬は「正直(先を越されて)めちゃくちゃ悔しかったが、結果が全ての世界。これから追いついて、相撲では絶対に上に行ってやるという思いだった」と原動力にしていることを明かした。

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