霧馬山 口上稽古中「結構、練習しています」 大関昇進の晴れ舞台へ入念 師匠踏襲のシンプルな言葉で

 大相撲夏場所で11勝を挙げて大関昇進を確実にした関脇霧馬山(27)=陸奥=が、千秋楽から一夜明けた29日、東京・両国国技館で会見に臨んだ。31日の昇進伝達式で述べる口上について、内容は伏せたものの、練習中であると説明。晴れ舞台に入念な準備で臨む。

 重圧から解放された笑みが広がった。苦しみながら大関の座をつかんだ15日間。霧馬山は「気が楽になった。緊張とかあって、あまり寝られなかった。昨日はちゃんと寝られました」とすっきりした顔で心境を口にした。

 心も軽くなって、31日の昇進伝達式を迎える。注目されるのが口上だ。一世一代の見せ場。「考えてはいるんですけど、まだその時に。親方と相談して」と内容については言及を避けたものの「結構、練習しています。間違えるといけないので」と“稽古中”であることを笑顔で明かした。

 四字熟語を用いた大関も多いが、師匠の陸奥親方(元大関霧島)が昇進した際の口上は「謹んでお受けします。稽古に精進し、大関の名を汚さぬよう一生懸命頑張ります」というもの。部屋関係者によると、霧馬山も師匠を踏襲した、出世を支えた稽古の大切さをシンプルな言葉に盛り込むことになりそうだ。

 千秋楽の夜は来日した両親と4年ぶりに対面。吉報を届け「2人もすごく喜んだ。最高でした。お父さんお母さんに恩返ししたいのが一番だったので」と喜びをかみしめた。6月にはモンゴルに4年ぶりに帰省。「楽しみ」と心待ちにした。

 師匠には「これから大事に。稽古しかないから」とさらなる精進を求められたという。「もっと頑張っていかないと。これからですね」と素直に受け止めた霧馬山。気を引き締めて晴れの日を迎える。

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