大栄翔&豊昇龍&若元春 名古屋トリプル大関獲り 霧馬山に続け!3関脇が2場所連続2桁星

 若元春を突き倒しで破る大栄翔(撮影・金田祐二)
 霧馬山を下手投げで破った豊昇龍(撮影・金田祐二)
2枚

 「大相撲夏場所・千秋楽」(28日、両国国技館)

 関脇大栄翔が関脇若元春を突き倒して10勝目を挙げた。関脇霧馬山を下手投げで退けて11勝目を挙げた関脇豊昇龍、すでに10勝していた若元春とともに三役で2場所連続の2桁勝利となり、名古屋場所は3関脇が大関とりに挑むことになった。優勝を決めている横綱照ノ富士は、大関貴景勝を下して14勝目。十両落合(宮城野)は14勝目を挙げ、昭和以降最速タイとなる所要3場所での新入幕が濃厚となった。

 番付の危機が一気に解消される予感だ。霧馬山に続けとばかりに、残る関脇3人もそろって大関への挑戦権を得た。

 大栄翔は最高の相撲を見せた。「2桁勝ちたい気持ちもあって、いい相撲を取って終わろうと思った」と自慢の突き押しがさく裂。若元春を一方的に土俵下へ突き倒した。春場所の12勝に続いて10勝。「来場所につながる一番」とうなずいた。

 敗れた若元春は、初の三賞となる技能賞を受賞。「うれしいけど、今日みたいな相撲を取っていたら情けない」と笑顔はなかった。霧馬山の昇進に「大きな刺激になる。頑張らないと」と気合を入れ直した。

 豊昇龍はもろ差しからの下手投げで霧馬山に勝利。「来場所のことは気にしていない」と淡々と引き揚げた。

 直近2場所合計は大栄翔が22勝で、残る2人は21勝。佐渡ケ嶽審判部長(元関脇琴ノ若)は「3人とも来場所は大関をかける場所になると思う。本当に楽しみな場所」と明言。前代未聞のトリプル昇進なら5大関となるが「そういう時代もあっていい」と問題にしなかった。

 4関脇全員が10勝したのは史上初だった今場所。「上に上がりたい気持ちを持ってやらないと上がれない」と大栄翔。7月の名古屋で、さらに熱い大関とりバトルが繰り広げられる。

関連ニュース

編集者のオススメ記事

スポーツ最新ニュース

もっとみる

    主要ニュース

    ランキング(スポーツ)

    話題の写真ランキング

    写真

    リアルタイムランキング

    注目トピックス