木竜皇が幕下全勝V「めちゃめちゃうれしい」 父・先代時津風親方からはLINEでエール

 大翔丸(左)を押し出しで破り幕下優勝を決めた木竜皇(撮影・吉澤敬太)
 大翔丸(左)を押し出しで破り幕下優勝を決め嬉しそうな木竜皇(撮影・吉澤敬太)
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 「大相撲夏場所・13日目」(26日、両国国技館)

 幕下木竜皇(立浪)が元幕内の大翔丸(追手風)との全勝対決を制して7勝目を挙げ、優勝を果たした。鋭く頭から当たり、手を休まず攻め続けて押し出した。「めちゃめちゃうれしい。優勝したことなかったので」と笑顔を見せ、充実感に浸った。

 先代時津風親方(元幕内時津海)の長男で、2021年夏場所で初土俵を踏んだ。今場所は星が伸びるたびに父から「頑張ってるね。次も頑張って」とLINEでメッセージが届いたという。

 幕内経験者との全勝対決に昨夜から緊張に襲われたが、この日の支度部屋で時津風親方(元幕内土佐豊)から「おまえは強いんだ。思いっきりいってこい」とエールを送られ、土俵に上がると迷いはなくなった。先場所から磨いてきた出足の鋭さを生かした取り口で、大きな白星をつかみ取った。

 関脇豊昇龍(立浪)の付き人を務め、顔は「宇良関に似ている」と言われるという。宇良本人からも「僕に似ているね」とお墨付きをもらうほど。木竜皇は「自分もそれくらい強くなれるように頑張りたい」と、照れくさそうに笑った。

 来場所では幕下上位でしのぎをけずることになる。同学年の十両熱海富士(伊勢ケ浜)や、“令和の怪物”と称される落合(宮城野)に刺激を受けており「同じ世界で戦っている人間として悔しい。そこに入れるように」と、関取昇進への思いは強い。「経験したことない(幕下)1桁の世界。思い切りよく取りたい。十両目指して頑張りたい」と、闘志を燃やした。

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