“かなだい”村元哉中、高橋大輔が電撃引退「2人で話し合って決めたこと」

 フィギュアスケートでアイスダンスの“かなだい”こと村元哉中(30)、高橋大輔(37)組=関大KFSC=が1日、チームのインスタグラムを更新し、現役引退することを報告した。2日に都内で記者会見を行う。3月の世界選手権(さいたまスーパーアリーナ)で日本勢最高タイの11位となり、今季最終戦となった4月の世界国別対抗戦(東京体育館)後は、進退について熟考する構えを示していた。

 結成3季目の“かなだい”が競技会に別れを告げる。1日夕方、チームのインスタグラムに動画が投稿された。冒頭で高橋が「今回、皆さまにご報告したいことがあります」と切り出し、「今シーズンを持って競技生活から引退することを決断致しました」と報告した。

 高橋は「今後の進退についていろんな方に聞かれることがたくさんあったんですけれども、今このタイミングで発表しようかな」と考えたと説明。村元は「2人でいろいろ話し合って決めたこと」と話し、2日に会見を行うことを発表した。

 “かなだい”結成は今季3季目だった。高橋はシングル時代に2010年バンクーバー五輪で銅メダルを獲得し、同年世界選手権で日本男子初優勝を果たした。14年に一度現役引退したが、18年に復帰。20年にアイスダンスに転向した。

 村元はクリス・リードと組んだ18年平昌五輪で日本勢最高に並ぶ15位になるなど、アイスダンサーとして活躍。村元が声をかける形で、高橋とのカップル結成が実現した。

 3季目となった今季は、高橋が「これで最後になってもいいと思って今季のスタートを切った」と話したように、覚悟を持って挑んでいた。昨年10月のデニス・テンメモリアルで国際大会初優勝。12月の全日本選手権でも初優勝し、高橋は史上初の男子との2種目制覇を達成した。

 今年3月の世界選手権では日本勢最高タイの11位。今季最終戦になった4月の世界国別対抗戦ではフリーダンス「オペラ座の怪人」で自己ベストを出し、高橋は「自分たちにとって最高の演技ができて良かった」と話したが、進退を明言していなかった。

 2人は競技会から退く意向だが、5月12日開幕のアイスショーに出演を予定している。“かなだい”は活躍の場を変え、第二の人生を歩む。

 ◆高橋大輔(たかはし・だいすけ)1986年3月16日、岡山県倉敷市出身。8歳でスケートを始め、岡山・倉敷翠松高時代の02年世界ジュニア選手権で日本男子初の優勝。関大に進み、06年トリノ五輪8位入賞。10年バンクーバー五輪で日本男子初の表彰台となる銅メダル。同年の世界選手権で日本男子として初優勝。14年ソチ五輪6位。同年10月に引退。18年7月に現役復帰。20年にアイスダンスに転向した。22年12月の日本選手権で転向後初優勝。23年世界選手権で日本勢最高に並ぶ11位。165センチ。

 ◆村元哉中(むらもと・かな)1993年3月3日、兵庫県明石市出身。5歳からスケートを始め、14年にシングルからアイスダンスに転向。15年からクリス・リードとコンビを組み、同年の全日本選手権から3連覇。18年は四大陸選手権で日本勢初のメダルとなる銅メダル。平昌五輪で15位。世界選手権では日本勢最高位となる11位に入ったが、同年8月にカップルを解消。19年に高橋との結成を発表した。162センチ。

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