ラグビー 神戸は立て直せず4連敗でシーズン終了 SO李承信「何度もくじけそうになった」
「ラグビー・リーグワン、神戸26-52横浜」(23日、花園ラグビー場)
最後まで歯車がかみ合わないまま、神戸のシーズンが終わった。前半終了間際にWTB山下楽平がトライを決め、さらに後半4分にWTB中が相手のキックをチャージして、そのままトライを奪い7点差まで迫ったが反撃もここまでだった。後半31分にナンバー8前川鐘平が危険なタックルで退場処分、数的不利の状況になると終盤に連続でトライを決められて大量失点で敗れた。
13節から4連敗、5勝11敗で9位という結果にニコラス・ホルテン・ヘッドコーチ(HC)は「会社、ファンの皆さんに申し訳ない。悔しい気持ちでいっぱい。ミスやエラーから学んでいかないと、来シーズンも同じことになる。リセットして、しっかり突き詰めていかないといけない」と声を絞り出した。フランカー橋本皓(ひかる)主将も「アタックはいいところもあったが、失点が多かったしディフェンスに問題があったと思う」と苦難のシーズンを振り返った。
日本代表のFB山中亮平も無念さを隠せない。「局面での精度がシーズンを通して良くなかった」とプレー面での課題を指摘したが、「勝てないことでチーム全員でモチベーションを保つことが難しかった」とメンタル面でも厳しい状況に追い込まれていたことを明かした。同じく日本代表のSO李承信も「本当にうまくいかず、悔しい思いで何度もくじけそうになった」とシーズン中の苦しい心境を吐露した。来季への立て直しに向けて、名門が厳しい再スタートを切る。





