かなだい5位 ひとつになった自己ベスト締め 16年ぶり奇跡の「オペラ座の怪人」

 「フィギュアスケート・世界国別対抗戦」(14日、東京体育館)

 アイスダンスのフリーダンス(FD)で村元哉中(30)、高橋大輔(37)組=関大KFSC=が自己ベストの116・63点でFD5位。リズムダンス(RD)との合計195・01点も自己新となり、結成3季目を好結果で締めた。3大会ぶりの優勝を目指す日本は3位で、米国が首位を守った。

 心がひとつになった。華のあるステップ、息の合ったツイズル、豪快なリフト。全要素で加点を得て自己新をマークした村元と高橋は、両手でガッツポーズを突き上げた。万感の表情でハイタッチ、まだ足りないと抱き合った。

 「この場所で、自分たちにとって最高の演技ができてよかった」と高橋。FD曲「オペラ座の怪人」は、シングル時代の07年、今回と同じ東京体育館で行われた世界選手権のフリーで使用した曲。21歳の若武者は、フリーで巻き返して日本男子初の表彰台、銀メダルを獲得した。

 16年の時をへて、ファントムにはクリスティーヌというパートナーができた。当時のフリーに感銘を受けたという村元は、この日の公式練習後に宿舎に戻り、当時の高橋の演技を改めて見たという。気持ちをつくって臨んだ演技を「本当に幸せな4分間だった」と振り返った。

 また、リンク横には高橋を中学時代から育てた長光歌子コーチ(72)が立った。担当コーチが不在の今大会、高橋が依頼したのは、16年前に同じ場所にいた恩師。重なり合った縁を2人は「奇跡」と呼んでいた。

 カップル3季目を終え「やればやるほどお互いがわかり合える」と高橋。一方で、来季については「これで最後になってもいいと思って今季のスタートを切った」とし、「ゆっくり考えたい」と結論を先延ばしにした。

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