朝乃山 落合に苦戦も13勝目「落合には絶対に負けないという気持ちでいきました」いよいよ幕内復帰へ
「大相撲春場所・千秋楽」(26日、エディオンアリーナ大阪)
元大関の東十両筆頭・朝乃山が新十両との落合との熱戦を制して13勝目。2場所連続の優勝こそ果たせなかったが、夏場所(5月14日初日、両国国技館)での9場所ぶりの幕内復帰は確実。いよいよ幕内の土俵に戻ってくる。
懸命にピンチをしのいで、白星をつかみ取った。朝乃山は立ち合いからの差し手争いで後手に回り、落合に2本差されてモロ差しを許す苦しい展開。何とか土俵際で踏ん張って残すと、最後は右からやや強引な上手投げを決めて若手ホープの挑戦を退けた。「自分の悪いところが出た。相手にモロ差しにさせてしまったので、我慢して負けないという気持ちで取りました」と苦戦した内容を振り返った。
逆転での十両優勝の可能性を残して迎えた千秋楽だったが、自身の取組前に1敗の逸ノ城が勝って十両Vを決めたため、「逆に切り替えて、落合には絶対に負けないという気持ちでいきました」と目の前の勝負に集中して臨んだ。
13勝2敗の成績を残したものの「今のままでは勝てないと思うので、厳しく立ち合いから自分の形にならないと。直していきたい」と再入幕を見据えて課題を挙げる。春場所は横綱・大関不在という非常事態になっただけに朝乃山にかかる期待は大きい。「幕内の遅い時間はお客さんも多い。早くそこに戻りたいという気持ちはある」と話した。夏場所は前頭中位あたり番付が予想される。白星を積み重ねて優勝争いに加われば、終盤戦では三役以上と対戦する可能性も十分。朝乃山の復活をファンが待っている。





