日本代表ロコ・ソラーレ敗退 PO延長の末カナダに敗れメダルならず 声枯らし奮闘も藤沢責任背負う「10Eの私の1投目が敗因」
「カーリング・女子世界選手権」(25日、サンドビーケン)
1次リーグ3~6位による準決勝進出を懸けたプレーオフが行われ、世界ランク5位の日本代表で、22年北京五輪銀メダルのロコ・ソラーレ(1次L・6位)は同4位のカナダ(1次L・3位)に4-6で敗れ、敗退となった。銀メダルを獲得した2016年以来となる7年ぶりの世界選手権でメダル獲得はならなかった。
1次リーグでは勝利したカナダが相手だったが、日本は第4Eに不利な先攻で1点をスチールしたが、カナダも第6Eにスチール。藤沢のショットがやや不安定な中、3-4の1点ビハインドで第10Eへ。有利な後攻で2点を奪えそうな展開を作ったが、藤沢の1投目が自チームのナンバー1ストーンを弾いてしまい、苦しい形となり、1点のみにとどまった。
延長に突入し、不利な先攻でスチールの可能性をうかがったが、カナダがきっちりとショットを決め、2点を奪った。
計13試合、声を枯らしながら奮闘したが、メダルには届かなかった。
試合後の選手達のコメントは次のとおり。
リード・吉田夕梨花「序盤から後半もすごく点の取れるチャンスを何度も作っていた。いつもこういういい試合になるのは分かっていた。最後は負けてはしまったんですけど、結果だけにフォーカスすると悲観的になるが、作ってきたものはそんなに悪くなかったのかなと思う。今日の試合は大会序盤から比べるとすごくいいカーリングをしていた。右肩上がりで大会を終えられた」
セカンド・鈴木夕湖「ずっとクロスゲームで本当に惜しかった。チームエイナーソン(カナダ)が最後は決め切った。残念ですけど、やりきった」
サード・吉田知那美「次のステージに進むことはできなかったけど、結果だけはしっかり受け止め。大会序盤で負けが続いたが、底力がないと予選敗退だったと思う。そこから這い上がってくる力をこの7年でつけてこれたと思う。7年前の自分よりフィジカルもカーリングのスキルも成長できた。またこのチャンスがくるようにしっかり頑張りたい」
スキップ・藤沢五月「もうこの試合の敗戦の原因は10エンド目の私の1投目。あのショット決められなかったからこそ、勝てるエンドだった。勝てる展開を作ってくれたが、私の1投目が決めきれなかったのが今日の負けの原因。第1試合から勝てる試合を落としてしまって、負けること多かった予選だったが、ロコらしいガッツも出せた。グランドスラムの大会あと2大会出場するので、しっかり戦いきって、次のシーズンへチャージしたい」



