大栄翔 王手!25日にも2度目V 連日うなり!自慢の突き押し「プラスの気持ちでやれている」

 「大相撲春場所・13日目」(24日、エディオンアリーナ大阪)

 小結大栄翔が平幕明生を突き出して、2敗を守った。2敗で並んでいた平幕翠富士は、関脇豊昇龍に敗れて3連敗となり優勝争いから一歩後退。大栄翔が単独トップに立ち、14日目に翠富士との直接対決に勝って、1差で追う関脇霧馬山と小結若元春がともに敗れれば、21年初場所以来となる2度目の優勝が決まる。

 大栄翔が13日目でついに単独首位に躍り出た。力強いもろ手突きで明生を寄せ付けず、強烈な突きで土俵外へ押し出した。「今日も落ち着いて攻められたので良かった。しっかり相手を見て攻めようと、考えた通りの相撲ができた。最後まで突き切れたことが一番」と会心の内容にうなずいた。

 自慢の突き押しが連日うなりを上げている。稽古場では回転の速いてっぽうを納得いくまで続け、武器を研ぎ澄ましている。精神面も充実している様子で、優勝争いが懸かる中でも「次の日も思い切りいこうと、プラスの気持ちでやれている」と明かした。

 八角理事長(元横綱北勝海)は「落ち着いている。よく(相手を)見てるから圧力がかかっている」と集中力を評価。佐渡ケ嶽審判部長(元関脇琴ノ若)も「危なげがない。足も手も出ている。(優勝経験が)大きい」とうなずきつつ、「トップに立ったことでガチガチに空回りすると良くない。いかに平常心で取れるか」と、残り2番で真価が試されると強調した。

 14日目にも優勝が決まる可能性があるが、大栄翔は「初優勝の時ほど、そんなに緊張もしていない。まあ頑張ります」とマイペースを崩さない。横綱、大関が不在の緊急事態にあって、上位をうかがう確固たる実力を示すためにも、2度目の賜杯を手中に収める。

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