貴景勝 綱取り遠のく3敗目 粂川親方「厳しいといえば厳しい」
「大相撲春場所・6日目」(17日、エディオンアリーナ大阪)
横綱昇進を目指す大関貴景勝(常盤山)が、平幕御嶽海(出羽海)に敗れた。痛恨の3敗目を喫し、綱取りは風前のともしび。立ち合いから鋭く当たるも押し切れずに後退。再び押すも受け止められて、最後は力なく俵を割った。
先場所は12勝3敗で3度目の優勝を果たし、最上位を目指す今場所。初日に小結翔猿に黒星を許すと、3日目の正代戦では左足を負傷した。4日目からは左膝にテーピングを巻いて土俵に上がっている。
幕内後半の審判長を務めた粂川親方(元小結琴稲妻)は「立ち合いはよかったけど、足のせいもあるのか押し切れていない。膝の影響はあると思う」。綱取りの可能性については「優勝しないとも限らないが、厳しいといえば厳しい。もう負けられない状況。今後を見守りたい」と話した。
全勝は小結大栄翔(追手風)、翠富士(伊勢ヶ浜)、高安(田子ノ浦)の3人。貴景勝はトップと3差となった。




