フィギュアスケート男子の２０１４年ソチ、１８年平昌両五輪金メダリストで、プロスケーターの羽生結弦さん（２８）が座長を務めるアイスショー「羽生結弦　ｎｏｔｔｅ　ｓｔｅｌｌａｔａ」が１０日、宮城県セキスイハイムスーパーアリーナで開幕した。ショーには体操男子個人総合で五輪２連覇の内村航平さん（３４）がスペシャルゲストで登場。冬と夏の王者による、史上初の夢タッグが実現した。

　ともに黒とゴールドの衣装をまとって共演。内村さんが特設ステージでゆか運動を披露し、羽生さんがリンクでジャンプして応える演出で場内を沸かせると、内村さんのあん馬の旋回に合わせて氷上の羽生さんがスピンを重ねるコラボレーションも実現。最後は羽生さんが左手、内村さんが右手で「１」を示した。

　「結弦すごーい！！ってつくづく感じた１日でした」と内村さん。「本当に全力なんだなと。僕は体操クソ馬鹿野郎だけど、本当にスケートクソ馬鹿野郎だなって思いました」と冗談めかして振り返った。羽生さんも「本気のエネルギーが混ざり合う感じを出したい」と臨んだといい「同じオーラを持ってる人だなと思った」とうなずいていた。

　フィナーレでは内村さんもスケート靴を履いてリンクに登場し、声援に応えていた。