羽生結弦さん、故郷で希望の舞 震災12年に「祈り、感謝」

 フィギュアスケートの元五輪王者で仙台市出身の羽生結弦さん(28)が10日、宮城県セキスイハイムスーパーアリーナで、東日本大震災から12年に合わせたアイスショーを開催した。「3月11日という日に毎年、祈り、感謝の気持ちを込めながら人知れず滑ってきた。(ショーが)少しでも希望となるように心から願っている」との思いを込めて華麗に舞った。

 故郷で初めてショーの座長を務め、約6千人の観客を集めた。仙台市内で練習中に被災し、自宅は全壊判定を受けた。絶望感を抱きながら家族と避難所に向かう夜道で、頭上に広がる星空に心が救われたという。

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