松田瑞生 前半を日本新ペースも失速6位 “みずき”の記録を“みずき”破れず「悔しい」
「東京マラソン」(5日、東京都庁前~東京駅前)
女子は松田瑞生(27)=ダイハツ=が2時間21分44秒で日本勢最高の6位に入った。優勝は、ローズマリー・ワンジル(ケニア)。
順位よりタイムへの悔しさがつのった。松田は中間地点まで野口みずきさんが持つ日本記録(2時間19分12秒)を超えるペースだった。しかし、そのハイペースが後半に響いて徐々に失速。日本勢トップでゴールするも「悔しい」と連呼し、顔をタオルで覆った。
結局、狙っていた日本記録から2分32秒も遅れた。「15キロできつかった。私の中で日本記録が世界と戦えるライン。だからこそ更新したい気持ちが強かった。走れば走るほど高い壁と痛感する」と唇をかんだ。
レース後、野口さんから「“みずき”の記録は“みずき(瑞生)”が切ってよ。私が日本記録を出すときにやっていた練習を伝授するからまた頑張って」とエールを送られたことを告白。松田は「本当にうれしかった。期待に応えられるように頑張りたい気持ちが強かった」と白い歯を見せ、前を向いた。





