ワリエワドーピング問題 日本団体メダル未授与に伊東秀仁副会長「選手のためにも」早期解決期待

 日本スケート連盟の伊東秀仁副会長は22日、フィギュアスケート女子のカミラ・ワリエワ(16)のドーピング問題の影響で日本の北京五輪団体メダルを選手が手にできていない現状について「JOCとISUにお願いをずっとしている。(早期解決を)期待しています」と話した。

 世界反ドーピング機関(WADA)は21日、1月にロシア・反ドーピング機関(RUSADA)がフィギュアスケート女子で、世界最高得点保持者のカミラ・ワリエワ(16)のドーピング問題について「過失はない」と認定したことについて、スポーツ仲裁裁判所に上訴したことを発表した。

 ワリエワが失格となれば、北京五輪団体戦の金メダルははく奪され、2位だった米国が金メダル、3位だった日本が銀メダル、4位だったカナダが銅メダルにそれぞれ繰り上がる見込み。新たな展開を受け、伊東副会長は「アメリカと日本はもらう権利はあるのにもらえていない。過去にこんなことはない」と改めて苦い表情。「選手のためにも」と、一刻も早い問題解決を期待した。

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