池田向希が世界選手権切符 完璧フォームに高橋「普通にやっても勝てない」競歩日本選手権20キロ初優勝

 「陸上・日本選手権20キロ競歩」(19日、六甲アイランド甲南大周辺コース)

 男子は東京五輪と昨年の世界選手権(オレゴン)で銀メダルの池田向希(24)=旭化成=が1時間18分36秒で初優勝。8月の世界選手権(ブダペスト)代表に内定した。昨年の覇者、高橋英輝(30)=富士通=も世界選手権代表入りを決めた。

 前半から高橋との一騎打ちとなった池田は、16キロ付近でスパートをかけ、31秒差をつけて制した。この日は雨天に加え、時に風速が2メートルを超えることもある悪条件。その中で池田は「うまく向かい風と追い風をコントロールして主導権を握れた。風を利用して、向かい風の時に前に出てペースアップを繰り返した」と揺さぶりをかけて完勝した。一度も審判から注意を受けず、完璧に歩型を保った池田には、高橋も「今年の池田君のフォームは完成されている。普通にやっても勝てない」と舌を巻いた。

 東京五輪に続き、昨年の世界選手権でも銀メダル。そのオレゴンで敗れた山西利和(愛知製鋼)はすでに世界選手権の出場権を手にしており、この日は会場の解説者として盛り上げた。池田は「山西選手にはまだ勝っていない。(世界選手権で戦える)権利を獲得できてうれしい」と、大舞台で再び王者に挑む。

関連ニュース

編集者のオススメ記事

スポーツ最新ニュース

もっとみる

    主要ニュース

    ランキング(スポーツ)

    話題の写真ランキング

    写真

    リアルタイムランキング

    注目トピックス