朝乃山「新しい自分を見つけていきたい」準地元の春場所へ決意「過去の自分のことは振り返りたくもない」

 欧勝馬(左)と申し合いをする朝乃山
 リラックスした表情を見せる朝乃山(右)
 欧勝馬(右)と申し合いをする朝乃山
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 大相撲初場所で十両優勝を飾った元大関の朝乃山(高砂)が10日、都内の高砂部屋で稽古し、29番の申し合いを行った。出稽古に来た十両欧勝馬(鳴戸)とは13勝8敗。後半は得意の右四つで寄り切る形が目立ち「息が上がってからもしっかり相撲が取れている。体は動いている」と納得の表情を見せた。

 春場所(3月12日初日、エディオンアリーナ大阪)での再入幕が濃厚。近大で4年間を過ごした大阪では初土俵、新十両、そして大関昇進を決めるなど、節目になってきた。ゲンのいい場所ともいえるが、朝乃山は「それは過去のこと」とキッパリ。「過去の自分のことは振り返りたくもないし、新しい自分を見つけていきたい。いい思い出も振り返ると、やっぱりどこかしら変なところが出てくる」と厳しく自分を戒めた。

 新型コロナ対策ガイドライン違反による6場所出場停止後、初めての春場所。もちろん「準地元みたいなもの。しっかり自分の相撲を15日間とりきって、お客さんに喜んでいただけるように」という強い思いはある。そのための過去との決別。「初場所は体が動いて相撲が取れていた。ちょっと感覚は戻ってきていると思う。それを来場所につなげていきたい」と、手応えを確かなものにする活躍を誓った。

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