霧馬山“出稽古ツアー”初日は16勝3敗 若隆景、若元春ら圧倒 春場所で大関とりの足固め狙う
大相撲の小結霧馬山(陸奥)が9日、都内の荒汐部屋を出稽古で訪れた。申し合いでは関脇若隆景、小結若元春、十両荒篤山と19番とって9連勝を含む16勝3敗と圧倒。突っ張ってよし、組んでよしの内容に「よかったですね」と充実の表情を浮かべた。
初場所では三役で自身初の2桁勝利となる11勝。大関とりの足固めを期す春場所(3月12日初日、エディオンアリーナ大阪)へは“出稽古ツアー”で鍛錬を積んでいく。この日の荒汐部屋からスタートし、高砂、追手風などの各部屋を回る予定。高砂には元大関で再入幕濃厚な朝乃山、追手風には先場所敗れた大栄翔と翔猿がいる。「できればあちこち行って。やっぱり出稽古に行って、自分は強くなったし」と、25日までの出稽古期間を最大限に利用する考えだ。
春場所では新関脇への昇進が確実。「関脇に上がると、その上が2つある。順番として、次は大関。本当に楽しみ」と待ちきれないのも、豊富な稽古量に裏打ちされた自信があるからこそ。三役で初の2桁勝利からそのまま3場所で大関となった師匠の陸奥親方(元大関霧島)のように、一気に突き抜ける可能性は十分にある。




