坂本花織“今季世界最高得点超え”81・50点で首位発進「勝ちに来てるんで!」

 「国体冬季大会・フィギュアスケート」(30日、フラット八戸)

 フィギュアスケートの成年女子ショートプログラム(SP)は、北京五輪銅メダルの坂本花織(22)=兵庫・シスメックス=が81・50点で首位発進した。国内大会のため参考記録で自己ベスト80・32点を上回る高得点。国際スケート連盟(ISU)の今季世界最高を非公認ながら超えた。三原舞依(23)=同=が77・10点で2位につけ、兵庫県勢はワンツー発進となった。成年男子フリーは、SP4位の佐藤駿(埼玉・明大)が合計253・12点で逆転優勝。9年ぶりに現役復帰した織田信成(35)=大阪・大阪スケート倶楽部=は、SP12位から総合9位まで順位を上げた。

 圧巻の疾走感とパワフルな演技で、世界女王が格の違いを見せつけた。坂本は冒頭から幅のあるダブルアクセルを決めると、演技後半の3回転フリップ-3回転トーループも着氷。ISU公認の今季世界最高を超える高得点に「ちょっとビックリ」と目を丸くしたが、演技直前、中野園子コーチから「シーズンベスト超えてきて」と送り出されたと言い「達成できたので、内容的にも満足」とはにかんだ。

 今季序盤は心身が安定せず、それに比例して不安定な演技が続いた。しかし今は「これぞ戦闘モードって感じになってきている」と手応えは十分。連覇が懸かる3月の世界選手権(さいたま)をターゲットに、年明けは試合数を重ねながらの調整に成功している。

 まずはフリーへ向けて「最後まで集中して、落ち着いて、兵庫県のために戦い抜きたい」。三原との最強タッグで臨む国体だけに「勝ちに来てるんで!すいません(笑)」と自信満々でにやりと笑った。

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