平野美宇、早田に完敗「8強では厳しい」手負いで及第点も五輪代表レースには危機感

 女子シングルス準々決勝で早田ひな(左)に敗れた平野美宇(撮影・佐々木彰尚)
 平野美宇(右)を破り準決勝進出を決めた早田ひな(撮影・佐々木彰尚)
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 「卓球・全日本選手権」(28日、東京体育館)

 女子シングルス準々決勝が行われ、17年大会女王の平野美宇(22)=木下グループ=は、20年大会女王の早田ひな(22)=日本生命=に0-4のストレートで完敗した。今大会はパリ五輪代表選考ポイントも懸かる中、5年ぶりの8強に入ったが、「(シングルス代表の)2枠に入るには厳しい」と危機感をにじませた。

 早田には第1ゲームから1-11と圧倒されるなど、主導権を握れないままストレートで完敗。「前半は(点差を)離されてしまう場面が多くて、出足から自分のプレーを出すべきだった。そこは悔いが残る。また選考会で対戦機会もあると思うし、次やったら絶対に勝つために、どうしたらいいか考えて練習していきたい」と雪辱を期した。

 平野は大会前から右足甲を痛めてダブルスを棄権するなど、手負いの状態だったが、粘り強く戦って8強は死守した。「もっと上に行きたかったが、最低ラインのポイントは獲得できた」と及第点としつつも、現在パリ五輪代表選考では2位以下が僅差の3番手とあって、「2枠に入るにはベスト8の結果では厳しい。次はもっと上位だったり、優勝できる状態になって戻ってきたい」と語った。

 ◆大会前時点での選考ポイントランキング上位【女子】

☆早田ひな=164点

☆伊藤美誠=117・5点

☆平野美宇=109点

☆木原美悠=106点

芝田沙季=102点

☆長崎美柚=97点

石川佳純=87点

佐藤瞳=69点

(☆は23年世界選手権シングルス代表)

 ◆23年全日本選手権シングルスの配点 優勝=60点、2位=50点、3~4位=40点、ベスト8=25点、ベスト16=10点、ベスト32=5点

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