青学大・原監督 今度は“ピース大作戦” 箱根駅伝は「平和であるからこそ」
来年1月2、3日に行われる第99回東京箱根間往復大学駅伝に出場する21チームのエントリー選手(各16人以内)が10日、発表された。連覇を目指す青学大の原晋監督(55)はオンラインで記者発表会と監督トークバトルに参加し、毎年恒例の作戦名に「ピース大作戦」を掲げた。全日本大学駅伝、出雲駅伝を制した駒大は3冠を狙う。
世界規模の大作戦で箱根路を走り抜く。原監督は「コロナ感染拡大、ウクライナのロシア戦争はまだまだ収束してない。平和であるからこそ箱根駅伝も行われる。『ピース』でゴールしていきたい。名づけまして!ピース大作戦!」。右手で作ったVを画面いっぱいに映し、宣言した。
連覇への“ピース”もそろった。前回優勝に導いた岸本大紀、近藤幸太郎ら4年生を9人起用。山適性のある若林宏樹(2年)もメンバーに入り、穴はない。「昨年の大会新記録をさらに更新したい。仕上がり具合は順調でございます!」と自信をのぞかせた。
トークバトルではライバル駒大と早くもけん制し合った。往路では競り合う展開が予想されるが、原監督は「(車から)『男だろ!』も響いて双方いいかなって」と、駒大・大八木監督(64)の選手を鼓舞する定番フレーズに“相乗り”する考えを明かした。それを聞いた敵将は「じゃあ静かにカツ入れよかな」とにやりと笑った。
「パチパチ大作戦」の出雲駅伝は4位、「プライド大作戦」の全日本大学駅伝は3位と不発中。ただ箱根の任務だけは遂行する。「連覇を目指せるのは青学だけ。サッカー(W杯)も盛り上がったけど、箱根駅伝を高いレベルで展開する。ピース大作戦!完結するまで頑張っていきたい」。平和への願いも込め、7度目の栄光へ疾走する。





