自己ベストで2位発進の三原舞依 人生表現の「戦メリ」で「涙があふれてきた」

 演技する三原舞依(共同)
 演技する三原舞依(共同)
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 「フィギュアスケート・GPフィンランド大会」(25日、エスポー)

 開幕し、女子ショートプログラム(SP)が行われた。今年の四大陸選手権を制した三原舞依(23)=シスメックス=は自己ベストの73・58点で2位発進し、自身初となる12月のGPファイナル(トリノ)出場へ大きく前進した。

 納得の演技に、両手を振り下ろして喜んだ。三原は冒頭のダブルアクセル(2回転半ジャンプ)を決めると、続く3回転フリップも着氷。ノーミスで「戦場のメリークリスマス」を熱演した。「すごく感情を込めて、特に最後のステップは思い切り練習してきたことを全部だしきれた」と満面の笑顔だった。

 今季のGPシリーズは第4戦の英国大会を制した。GPファイナル出場をかけて挑む今大会。「たくさんの方々から『ファイナルにいけるように頑張ってね』と応援していただいて。ファイナルっていう言葉が出ること自体もすごくうれしいですし、自分も行きたい思いがある」と気持ちも高まっている。

 体調不良による19-20年シーズン休養なども乗り越えてきた。「戦場のメリークリスマス」は三原のスケート人生の思いを込めたプログラム。冒頭は「すごく苦しんでた所を全身で表現」し、曲が進むにつれて「スケートができる喜びやファンの方々への感謝の気持ちとか、スケートに今まで感じてきたことを込めながら滑ることができた」という。感情を込めるあまり、「今日はステップの所からすごく涙があふれてきた」と万感の舞だった。

 フリーは26日に行われる。三原は「緊張というか、最初もっともっと滑ることができると思うし、ちょっとつまずきかけた所もあった。それも含めてあしたフリーで挽回できたら」と意気込んだ。

 首位はルナ・ヘンドリックス(ベルギー)で74・88点。北京五輪代表の河辺愛菜(18)=愛知・中京大中京高=が67・03点で3位、18年グランプリ(GP)ファイナル覇者の紀平梨花(20)=トヨタ自動車=は、今季自己ベストの64・07点で6位だった。

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